2020.1月号

 「Have a nice Pay!」

　今年の流行語大賞ＴＯＰ10にも選ばれました「○○ペイ」キャッシュレス決済利用調査では、クレジットカードの利用率が77.9％と依然キャッシュレス決済の大半を占めるものの、3月と比べて増税後もほぼ横ばいの使用状況となっており、それに対し3月の時点で11.6％の利用率だったQRコード決済が、消費税増税後には35.7％と約3倍の増加となり、QRコード決済がキャッシュレス決済の中でも一人勝ち状態で伸びています。コンビニでお会計の際に財布を出し、小銭をジャラジャラというのも以前の話、今は水戸黄門の印籠のごとくスマホを店員にかざすだけで「ありがとうございました」と決済が終わる便利な時代となりました。

　このQRコード決済も様々な会社が乱立しており、政府のポイント還元事業が終わる来年から淘汰が進むと言われていましたが、早々に業界１位の「Pay Pay」と２位の「LINE Pay」が経営統合し2020年10月までに統合完了を目指し、約1億人の利用者を持って米中の巨大ＩＴ企業に対抗するとのことです。

　市場が縮小してから泥縄式に合併を進める銀行業界や石油業界とは違い、成長期の今を逃さず合併というのは流石、ＩＴ業界は先が見えていると感心してしまいますが、「Pay Pay」と「LINE Pay」の両サービスは今のところ両方とも維持する予定のようで、将来的には統一して「LINE Pay Pay Pay」で「三ペイです」になるのか、「赤いPay Pay」と「緑のLINE Pay」と某カップラーメンのように2本立てでいくのか、はたまたもう４社程○○ペイを合併し、これが本当の「７Pay」とすぐダメになりそうな名前にするか…どちらにしても、このまま日本のキャッシュレス化はQRコード決済に一本化されていく勢いです。

　「○○ペイ」の他にも今年の流行語大賞は年間大賞として「ONE TEAM」が選ばれ、他にも世相を反映した言葉が選ばれましたが、次々と新しい流行は生まれており、時代はものすごい速さで動いていると実感します。早いものでもう2020年、東京オリンピックもあり、北海道でもマラソンが行われ、聖火ランナーも根室から走ります。サンマの不漁等で暗いニュースも多いですが、今こそ根室も「ONE TEAM」で明るい年にしていきたいものですね。

　2019年出会った多くの皆様に改めて感謝し、2020年もご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　魚谷　直世　記

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