2018.3月号
「ライドシェア! 」
高齢化が進み、少子化で地方の公共交通機関が弱体化する中、最近ではライドシェアというサービスが注目されつつあります。このライドシェアは簡単に言うならば車の相乗り紹介サービスで北海道では天塩町が昨年より実証実験が開始されており、天塩町では生活圏の稚内市まで約70kmありますが直通の交通機関がないため、病院や買い物等で稚内市に行く車を持っていない高齢者にこのライドシェアは新たな交通手段として注目を集めています。各自動車メーカーでは自動運転する車を開発していますがアメリカのゼネラルモータース(GM)は2019年までにレベル4の自動運転車を販売しライドシェアとして市場に投入するという計画を発表しており、早ければ来年のニューヨークではハンドルもブレーキもない自動運転のタクシーが走っているかもしれません。AIの発達によりこういった自動運転技術も飛躍的に進化し実用化は目の前となっていますが、同じ状況などないほど道路状況は日々変わっていく中でAIがどれほど柔軟に対応できるのか、臨機応変な対応力といった面で不安な部分もあります。しかし、自動運転の技術は深刻な人手不足に悩む物流業界にとっては救世主となる可能性もあり、あるシンクタンクによると日本では10年以内にネット販売等の増加によって現在よりも約2割多い96万人の運転手が必要になると言われていますが、現在のペースでいくと、高齢化等によって運転手は約1割減り72万人になると予想されており、約24万人の運転手が不足すると予想されています。物流が止まるという経験は数年前にも吹雪で国道44号線が閉鎖されたことがありましたが、普段何気なく使っているすべてのものに物流は関わってきており、他のインフラ設備と同じく大事なライフラインとなり、私たちの普段の生活を守るためにも、こういった自動運転車の導入やライドシェアによる効率的な物流というのは進化せざるを得ないのかもしれません。色々と調べていく中で個人的にも興味がわいてきたライドシェアですが、よく子供にも怖いと言われる私の運転、高齢者には刺激が強すぎるかもしれません。ライドシェアご興味のある方はネットで検索して登録してみて下さい、勝手にやってしまうと白タク行為で道路運送法違反となりますのでご注意を。
魚谷 直世 記
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