2018.10月号

「祝!40040

 

 おかげ様をもちまして、この「チライ・アパッポ」も今月号で400号を達成することが出来ました。又、本年でナオエー石油は設立40周年という節目の年を迎えることができ、これもひとえに日頃よりご支持頂いております皆様のおかげと改めて感謝を申し上げます。

 昭和53102日に我々は株式会社として設立をしており、今月2日は記念すべき40周年の記念日でしたが、お祝いのお花を頂き始めて気づいた次第で、本来でしたら周年記念として何らかの行事等を行うべきかと思いますが「忘れていた…」というのが正直な話となり、まだ何も検討していない状況なので、何か公益となるいい40周年のアイデアありましたらぜひご一報お願い致します。

 ほぼ私と同年代のこの会社ですが、創業はもう少し古く、昭和46年に水産会社の石油部門として誕生したのが始まりで、残念ながら当時の記録は残っておりませんが、200海里水域制限以前、まだ根室で遠洋漁業が盛んな時代に誕生し、根室の歴史と共に歩んでまいりました。

 10年ひと昔と言われる時代から、今は3年ひと昔と言われるほど時代の移り変わりが早い昨今ですが、時代は変わっても、変わらないものは多くあると思います。私の座右の銘であり、本年の書初めでも書かせて頂きました「不易流行」という言葉があり、松尾芭蕉が説いた俳句の理念ですが、その意味として、表現に新奇な点がなく、落ち着きがあるものが「不易」その時々の新しさを表現したものを「流行」としており、常にその新鮮さを求めて変化を重ねていく流行性こそ俳句の不易の本質であると松尾芭蕉は説いています。

 こうして文章で書くと中々小難しいですが、17世紀から始まり、現代でもテレビ番組では芸能人が新しい俳句を書き、趣味として俳句をたしなんでいる人は今も多くおり、継続されるモノには不易流行がしっかりと根付いています。人や会社も同じで、常に斬新さだけを求めてもいつかは飽きが来ますし、昨年と同じ事ばかりをしても成長はありません。基本を大切にしつつ常に革新を求める姿勢にこそ継続性はあるものだと思います。

 トヨタ自動車の豊田社長も100年に1度の大改革時代と言う中、40周年という節目を迎え我々ナオエー石油は不易流行の精神を持って地域に根差した企業をこれからも目指してまいります。

                                            魚谷 直世 記

今回の店主雑感のご意見、ご感想等お願いいたします。

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