2016.9月号
「~チュウ 」
アメリカ、世界で社会現象を起こした「ポケモンGO」が、ついに日本でも配信となり、この根室でも色々な公園で深夜まで大勢のポケモントレーナーが徘徊する姿が見受けられました。各地で歩きスマホによって事故が多発する中、海外では死亡事故も起こっており、3方を海に囲まれた根室では水難事故が心配され、海に落ちて人生がゲームオーバーになるのではないかと心配されています。当事者が事故にあうのは自己責任としても、運転中のスマホ等は周りを巻き込んだ事故になりかねないので、そのような方を見た際には、ぜひ「ポケモン!」ではなく「バカモン!」と言ってほしいところです。
報道ではこのように、危険性の一面だけを伝えることが多いのですが、一方では「引きこもりだった子がポケモン集めに外出するようになった」「孫と一緒にポケモン探しに沢山歩いた」等々、これまでのような人間関係や社会性を希薄にさせるゲームと違い、まだまだ限定的ではありますが、人を活動的にさせることが出来る、新しいゲームの形ではないかと思います。
根室もこれからの時期、数多くのイベントがありますが、イベントにより「ポケモンGO」の扱いに特色が出るのも面白いです。比較的歴史の浅い、若い人達が実行委員のお祭りは「ポケモンGO」を積極的活用し集客に繋げようとしておりますが、一方で歴史があり、実行委員の平均年齢が高めのイベントは、安全を考慮し会場内では規制をかけようという傾向にあります。どちらも正論であり、判断が難しいところではありますが、そこは「温故知新」故(ふる)きを温め新しきを知る精神で、柔軟に対応し、厳しく対処するのがいいのかもしれません。
我々の年代も小学生を子供に持つ親が多く、子供とやっているうちに本人が夢中になったというパターンもあり、まだまだブームは収束しそうにありません。これだけの社会現象となったゲームなので、新しいもの好きの私もスマホに入れてやってみましたが、やはり私は「ピカチュウ」よりも「ショウチュウ」の方が体に合っていますね、あまり飲みすぎて「アルチュウ」に進化しないよう気をつけたいものです。
魚谷 直世 記
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