2016.1月号

「流行語?大賞


今年の世相を映した言葉を選ぶ流行語大賞が「爆買い」「トリプルスリー」と決定しました。今年の流行語大賞は世間からの風当たりが強く「流行っていない」「聞いたことない」との声も多く聞こえました。確かに夜、若い女性のいる飲み屋さんに行って「夜もトリプルスリーだね」と言われたことはありませんが、昨年の流行語は「スナックのレジェンド」や「さわっちゃダメよ~ダメダメ」とよく飲み屋さんで言われた気がします。このように普段から冗談でも会話に出てくるのが流行語だと思うのですが、今年は大賞の他ベストテンに「アベ政治を許さない」「SEALDs」等、政治的に偏った言葉が選ばれており、流行語好きの私としては非常にガッカリしました。右左タカハト色々な思想があり、その正当性を各自主張する、それは正常な民主主義の状態であり、発言や思想の自由というのは絶対に保障されるべきものだと思います。しかし、公共的役割のある新聞やテレビ等メディアはある一定ラインでの公平性が求められるべきです。情報を得る力というのは個人差があり、個人の思想は情報の積み重ねで形成されていくものですが「世間一般の人、大多数がこのように思っているよ」と言う一方的な情報を作為的に流すというのは、もはや公共的な存在ではなく、間接的なプロパガンダではないかと疑ってしまいます。いっそのこと相撲や野球で導入が進んでいるビデオ判定のように、グーグルやヤフー等の検索エンジンで検索された上位を発表し、人の手を介さない統計学的な流行語大賞にしたほうが、よほど公共性があるとも思いますが、コンピュータの出した答えが正しい世の中というのも少し寂しい気がします。

そんな今年も個人的には様々な事件、事故に話題の絶えない一年でしたが、学びの多い一年だったかと思います。健康面では、お風呂上りにパンツ一丁で五郎丸ポーズをやったところ、子供から「安心してくださいの人?」と言われ、日頃の食生活を見直さなければと反省するところ多々ありますが、来年も様々な人との出会いを大切にし、キレイな笑顔の回数を増やしていきたいものです。

                           魚谷 直世 記