2013.1月号
「コミュニケーション能力って・・・」
ネット社会の進化に伴い、若年層のコミュニケーション能力が低下しているといわれています。挨拶ができない、敬語が使えない、言葉を知らない等々、人と話すための引き出しが少ないため、人と会話をすることはもちろん、電話をすることすら減り、家族や友人とのコミュニケーションは専らメールで行うのが主流になっているということです。無精の私から見ればメールで会話をするほうが面倒だと思ってしまいますが、メールで会話をすることも、一つのコミュニケーションの形と考えればコミュニケーションの形が変化してきているとも考えられます。我々の会社も会議日程等の簡単な連絡はメールで連絡しますが、以前に若い社員からメールで「風邪のため休みます」とかわいいデコメールが入ったときは、つくづく時代は変わったなと実感しました。
私は昔も今も一番のコミュニケーションは「お酒」の力を借りることだと思います。しかし、現代っ子はあまりお酒を好みません。又、飲む子も最初の一杯目から甘いお酒を頼む子が多いように感じます。ビールが苦手の人は多いと思いますが、キンキンに冷えた分厚いジョッキを「乾杯」とジョッキをぶつけ合う。これも言葉なしのコミュニケーションではないでしょうか?
古くは古代エジプトの壁画にも「今の若い奴は・・・」と書かれていたそうで世代間のギャップというのはどの時代にもあるのだと思います。実際に私が社会人になった頃の自分を思い返してみると今の若者より優れていたとは思いません。それは40代50代の先輩も同じではないでしょうか?でもそんな自分達が10年経ち、僅かでも成果をあげてきています。それは、私に関与してくれた多くの先輩方が、若手を育てる義務感をもって、厳しく、暖かく、私を育ててくれたからだと思います。だからこそ「今の若い奴は・・・」に続く言葉が重要になると思います。「どうしょうもない」で終わるよりも「俺が鍛えてやるか!」我々の世代がどちらかを選択することで、その人の未来は大きく左右されるでしょう。ひとつ来年の目標は「若い人と共に育ちあう」をあげて本年最後の家業雑感とさせていただきます。
来年も未熟な我々を「鍛えてやるか!」のお気持ちでご指導ご鞭撻宜しくお願いいたします。
魚谷直世 記